マイクロソフトがクラウドプラットフォームの「Windows Azure」を発表しましたね。クラウドと、それから仮想化が、これからの企業インフラまわりでの2つの大きな変化だと思うのですが、いまのところこの2つの技術分野でマイクロソフトは明確にフォロワーになってしまっていますね。
この仮想化とクラウド、今後統合されていくはずで、その動向がいま気になるところです。
仮想化のほうは、いまDMTF(たしかDistributed Management Task Forceだったと思う)というところで仮想マシンのファイルフォーマットOVF(Open Virtualization Format)の統一が進んでいます。このフォーマットが統一されると、例えばVMwareで作った仮想マシンが、そのまま仮想マシンファイルをコピーするだけでサンのVirtual Boxでも、マイクロソフトのHyper-Vでも、Xenの上でも動くというもの。
で、クラウド上でこの仮想マシンファイルがそのまま稼働できたら、いままで特殊なアプリケーションやクラウド専用のアプリケーションしか稼働できなかったクラウドの適用範囲が、一気に広がるはずです。たぶん、クラウドを作っている人たちはいま、クラウド上で仮想マシンの実装をいろいろ試しているに違いありません。
ただ、仮想マシンとしては別にIAサーバをエミュレーションしなくてもいいわけです。マイクロソフトでは、現在の開発言語はすべてCLR化されているわけですから、クラウドの上でCLRと.NET Fameworkを乗せて仮想サーバにすればいい。それでC#とかVB.NETで開発したアプリケーションがそのままクラウド対応アプリケーションになり、いまのVisual Studioがそのままクラウドアプリケーション開発ツールに早変わりです。
GoogleはGoogle AppsですでにPythonインタプリタをクラウド上に実装したばかりですし、いまはPerlを実装中とのことですから、いまイクロソフトが取り組んでいるのなら、まだそれほどビハインドは大きくない。
Azureの発表の報道では「ASP.NET、IIS、Visual Studio 2008といった既存の同社ソフトウェアを利用できるほか、Eclipse、Ruby、PHP、Pythonといった言語・開発環境も使える。」(@IT)とのことですから、おそらく僕が想像するようなことはマイクロソフトも取り組んでいるのでしょう。
この仮想化とクラウドとの統合、まだ水面下での静かな開発競争というところだと思うのですが、いずれ表面化していろんな会社の買収や提携を含む大きな動きになるのではないでしょうか。

Junichi Niino
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